家づくりコラム

2018/11/16 基礎断熱

こんにちは。設計・工務の江幡です。
今回は基礎断熱のメリット、デメリット、その対策についてお話したいと思います。

そもそも基礎断熱とは何か?

基礎断熱とは、基礎の外周で気密と断熱を施し、床下を室内と同じ環境にする断熱方法のことを言います。日本ではあまりなじみがないですが、基礎断熱工法は断熱の先進国である欧米では昔から使われています。

ではまず、基礎断熱のメリットについてお話したいと思います。

基礎断熱のメリットは室内の気密性能の向上と地熱の有効活用などがあります。
地熱は年間を通して温度がほとんど変化せず、夏は外気よりも低く、冬は外気より高いため 冷暖房の負荷を低減させることが出来るのです。
また、冬の冷気自体を建物内部に取込まない為、安定した暖かい室内環境を効果的に実現する事が出来ます。

良いことだらけの基礎断熱、ではデメリットは何でしょうか。

基礎断熱のデメリットとしてよく挙げられるのは、シロアリの侵入と基礎から出る湿気によるカビの発生です。
しかし、この2つの問題も知恵と工夫により解決することが出来るのです。

まずシロアリの侵入ですが、これはベタ基礎と基礎の内側断熱により解決することが出来ます。ベタ基礎は地面を分厚いコンクリートで覆うのでシロアリの侵入経路をふさぐことが出来ます。また、内側断熱によって断熱材は基礎に守られるのでシロアリの干渉を受けません。更にこれに防蟻処理を施すことによって、シロアリの侵入はより困難となります。

次にカビの発生ですが、これは床下も含めた第一種の24時間換気システムによって解決することが出来ます。第一種換気は給気と排気を機械で制御し、常に居室も床下も空気を循環させるのでカビの原因である湿気が溜まるのを防ぐことが出来ます。

いかがでしたでしょうか。もしも家を建てる際に基礎断熱を採用するのであれば、きちんと対策のとれた住宅メーカーを選ぶことをおススメしたいです。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。
それではまた。

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